クラニオセイクラルセラピーの歴史 【サザーランド】

歴史

当会が行うお手当て療法は、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)の理論が礎になっています。
そのお手当て療法を学ぶにあたって頭蓋仙骨療法の歴史を学ぶことも大切になってきます。

今回はクラニオセクラルセラピーの歴史についてお話ししていきます。

頭蓋領域のオステオパシーの開発

クラニオセイクラルセラピーはアメリカのオステオパシー医学から生まれました。

オステオパシーの創始者であるスティル博士(1828-1917)の直弟子だったサザーランド博士(1873-1954)によって「頭蓋領域のオステオパシー」という分野が開発されました。

サザーランド博士は頭蓋オステオパシー研究の功績から「オステオパシー第二の父」と呼ばれています。

頭蓋骨は動く?!

今を遡ること100年以上も前の1899年に、サザーランド博士が頭蓋骨をながめていたところ、側頭骨と頭頂骨の繋ぎ目(鱗状縫合)が魚の鰓(エラ)のような形をしていることに気づきました。

グレイ解剖学第1版より引用

『これらは呼吸運動で動くために必要なデザインではないか』という閃きを抱いたのが頭蓋領域のオステオパシーの始まりでした。

彼はその仮説を裏付けるために、自分やクライアントの頭蓋を何度も触診しました。
実験や調査を繰り返し、心臓の拍動や肺呼吸のリズムとは違う、全く独立した別のリズムで動いている頭蓋運動の基盤を見つけ出しました。
この呼吸のような動きは、全身で触診できる固有のリズムを基盤として、「第一次呼吸 Primary Respiration」と名付けられました。

この第一呼吸のリズムは、受精の瞬間から始まり、私たちの成長や、身体を修復する力(自然治癒力)を生み出します。

従来の一般医学では、頭蓋骨と頭蓋骨の繋ぎ目である縫合は癒合して固まっているので可動性はないと考えられていましたが、

・頭蓋骨には呼吸に似た僅かな動きがある

・その呼吸の様な動きは体液と関連がある

という仮説を打ちたて、それに基づいて臨床を重ねていきました。

サザーランド博士は「脳脊髄液の奥には脳脊髄液を駆動しているもっと根源的な生命エネルギーが存在している」と考察しました。
それを〝いのちの息吹 Breath of Life〟と名付けました。

彼は20年以上にわたり研究と臨床の積み重ねにより、頭蓋領域のオステオパシーという新しい療法の分野が開拓されました。

頭蓋領域のオステオパシーその後。

その後、弟子のロリン・ベッカー(1910-1996)によって、体液のシステムと自然治癒力について研究が進められました。

そして、1970~80年代にはアプレジャー博士らによるミシガン州立大学における研究によって、頭蓋骨が一定のリズムを持って動いていることが証明されました。
その結果、〝頭蓋骨は脳脊髄液の流れに同調して動く〟ことが実証されました。

この体の持つ一定のリズムは、受精の瞬間からスタートし、私たちの成長や、身体を修復する力(自然治癒力)を生み出します。

ロリン・ベッカー、ヴィオラ・フライマン、アン・ウェルズ、ロバート・フルフォード、ジョン・アプレジャーという歴史に名を残す偉大なオステオパシードクターはサザーランド博士を師事していました。

次回は独自にクラニオセクラルセラピーを体系づけ、家庭療法として一般の方にも広めたアプレジャー博士について詳しくお話していきたいと思います。

*参考文献
頭蓋領域のオステオパシー/ハロルド・アイヴス・マグーン
ウィズダム イン ザ ボディ クラニオセイクラル・アプローチの基礎/マイケル・カーン
オステオパシック メディスン/アンソニー・チラ

このクラニオセイクラルセラピーの歴史~前編~を書いた人


吉原博紀(よしはらひろき)
【生年月日】1983年5月15日
【出身】広島県尾道市
【趣味】写真、旅行、フットサル、ヨガ、買い物、美味しいもの食べるなど
2004年 メディカルカイロプラクティックカレッジ卒業(全日制2年間)
2005年 MCC横浜認定メディカルカイロプラクター授与
・田園都市整形外科クリニック カイロプラクティック担当
・センター南カイロプラクティック勤務
2013年11月 「青葉台リーフ整体院」開院
普段は横浜の青葉台にて整体院を営んでいます。
頭蓋領域のオステオパシーを習得し、発達障害や自律神経系にも対応できるアメリカ発祥の機能神経学も継続して学んでいます。
現在は、うつや自律神経の不調でお悩みの方、乳幼児・子どものトラブル(発達障害、起立性調節障害など)の方を多く診させていただいております。