脳の構造と機能 〜右脳と左脳〜【初心者でも大丈夫!解剖学シリーズ】

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今回は左右の脳のそれぞれの働きについてお話していきますね。

左脳と右脳は左右同じような働きをしていると思われている方も多いかもしれませんが、実はそれぞれの脳が得意なことは違ってきます。

左右の脳の働きは子供の発達の遅れや発達障害とも深く関わってくるところになりますので、小さいお子様をお持ちのお父様、お母様にもぜひ読んで頂きたい記事になります。

本記事を書いている私は整体歴15年で、整形外科クリニックでも8年間の臨床経験があります。
質の高い研修会や学会に年間100時間~200時間参加し、知識や技術を学んでおり、解剖学知識については日々研鑽していますので、記事の信頼性に繋がるかと思います。

右脳と左脳の機能

「右脳は感覚的、左脳は理論的」という言葉をテレビなどで聞いたことがあるかと思います。

右脳は音楽や絵画などの創造性な思考を担当し、左脳は言葉や計算などの論理的な思考を担当しています。

《左脳の働き》
・分析的で理論的
・言語力や計算能力が高い
・真面目、几帳面、努力家
・名称や数字など文字による記憶

《右脳の働き》
・感覚的で直感的
・総合的な判断力が高い
・楽観的、マイペース、自分が好き
・イメージで記憶する

左右の脳の発達

生まれてからはじめのの2年ほどは右脳が発達、その後、言葉を覚える2~3才くらいから、発達が左脳に移り、数年のパターンで交互に成長をすると言われています。

アメリカの最新の機能神経学の研究によると、この最初の右脳の発達段階で発達不全を起こすと、お子様の発達に問題を抱えると言われています。

そして、次の段階の左脳への発達のバトンもスムーズに渡らないと言われています。

左右の脳は脳梁(のうりょう)という神経繊維によって連絡を取り合っています。
ですので、実際は左右の脳の両方の力を持ち合わせていて、その中で右脳が優位か?左脳が優位かということになるようです。

左脳と右脳との間では、光のスピード以上で神経が情報のやり取りをおこなっていて、左右の脳はコミニケーションをしています。

もしも、片方の脳が発達不全を起こすと、この左右の脳のコミュニケーションが正常に行われにくくなり、片方の脳に頼った行動になってしまいます。

この左右の脳がうまくコミュニケーションを取れていない状態だと、自閉症スペクトラム障害(ASD)学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)というさまざまな発達障害として現れてきます。

右脳優位・左脳優位な人の特徴

右脳が優位な人・・

幼い頃の長所を大人になっても維持している人と言えます。

ネガティブにいえば「幼稚」「非現実的」といえます。

左脳が優位な人・・・

大人な考え方が出来る人と言えます。

ネガティブに言えば「頭が固い」「夢が無い人」といれます。

右脳を活性化するとお手当が上達?!

デスクワークや現代社会で生活していると右脳の働きが低下しやすくなります。
お手当の実践の際に左脳優位になってしまうと分析的な思考になり、感覚的に感じ取りくくなってしまいます。
このようなことで右脳を活性化することができます。

・心身をリラックスさせる
・音楽を聴く
・絵画や陶芸など芸術に触れる
・瞑想

受講生の方を観ていて、お手当の実践をスムーズに深めていける方は過度に分析思考にならず「柔軟性のある頭」を持った方が多いように感じます。

知識を深め勉強をしていくことも大切ですが、お手当の実践の際はその知識を一度横に置いて、感覚的に触れてみて下さいね!

左脳・右脳のまとめ

さて、ここまでで右脳tと左脳のそれぞれの働きについて理解して頂けましたでしょうか?
今回のブログの要点をまとめてみますね。

・左脳は分析的で理論的、言語力や計算能力が高い
・右脳は感覚的で直感的、総合的な判断力が高い
・左右の脳は脳梁で連絡している
・脳は3才まで右脳の優位
・右脳を活性化するとお手当を上達しやすい

ご自身が右脳派なのか?左脳派?なのかを分析してみるの面白いかもしれません(^_^)

次回からは、脳を部位別にそれぞれの機能について解説していきたいと思います。


吉原博紀(よしはらひろき)

【生年月日】1983年5月15日
【出身】広島県尾道市
【趣味】写真、旅行、フットサル、ヨガ、買い物、美味しいもの食べるなど
2004年 メディカルカイロプラクティックカレッジ卒業(全日制2年間)
2005年 MCC横浜認定メディカルカイロプラクター授与
・田園都市整形外科クリニック カイロプラクティック担当
・センター南カイロプラクティック勤務
2013年11月 「青葉台リーフ整体院」開院
普段は横浜の青葉台にて整体院を営んでいます。
頭蓋領域のオステオパシーを習得し、発達障害や自律神経系にも対応できるアメリカ発祥の機能神経学も継続して学んでいます。
現在は、うつや自律神経の不調でお悩みの方、乳幼児・子どものトラブル(発達障害、起立性調節障害など)の方を多く診させていただいております。