前回のブログで骨盤の簡単な解剖学についてお話させて頂きました。
今回はその骨盤の機能(役割)についてお話していきますね。
(前回のブログ:骨盤の簡単な解剖学)
前回の内容で
「骨盤はどこにあるのか?」
「どんな形をしているのか?」
「そこが、どんな名前なのか?」
と、いうことをお分かりいただけたと思います。
では、この骨盤の役割とはなんなのでしょうか・・??
このような大きな骨が身体の中央にあっては、重くて動きづらそうな気もしますね・・?
もちろん、骨盤がそこに存在するのには、大切な理由があります。
骨盤の機能は3つに分けられます。
①座る時の土台
②内臓を守り・支える
③妊娠・出産の為
この骨盤の機能を一つずつ解説していきます。
質の高い研修会や学会に年間100時間~200時間参加し知識や技術を学んでおり、日々の臨床でも骨盤の問題を抱える患者さまを多く診させて頂いています。
筆者は骨盤の機能については日々研究していますので、記事の信頼性に繋がるかと思います。
骨盤の役割① 座る時の土台
まず骨盤は坐る時の土台となります。
人は日中立っているばかりでなく、坐って活動する時間も多くなります。
特にデスクワークをしている方は、1日のほとんどの時間を坐って過ごすという方も多いと思います。
骨盤は、坐っている時の身体の安定に大きく関わっています。
背骨は身体の支柱と言われますが、背骨一本だけではどう考えても安定しません。
その背骨の下に骨盤がつく事で安定します。骨盤が横に幅広くなっているのも、座った時の安定感を出すのに一役買っています。
即ち、骨盤は座る時の身体全体の「土台」と言えます!
骨盤の中でもイスの座面と接触するのは、「坐骨」です。
赤丸で囲んだところが坐骨です。
安定して坐わるためには、この坐骨の2点でしっかりと支えて坐ることが必要になってきます。
骨盤の役割② 内臓を保護し、機能させる
骨盤はある意味、大きな空洞とも言えます。
つまり、その骨盤で囲まれた空洞の中で小腸・大腸・生殖器・泌尿器といったデリケートで、身体の生理機能を営む上で大切な内臓を外力から守る役割があります。
また、骨盤はこれらの内臓と「膜」という結合組織を介して解剖学的に繋がっており、相互に影響し合っています。
新鮮なお魚をさばいたことのある方は、半透明な膜により内臓や背骨がつながっているのをイメージできると思います。
体の中で内臓がズレ落ちず、ぶら下がっていられるのもこの「膜」でつながっているからなのです。
骨盤の役割③ 妊娠・出産の為
骨盤の上のところを大骨盤●、下のところを小骨盤●と呼びます。
妊娠中お母さんの骨盤は、胎児のいれ物としての役目をもっています。
また、赤ちゃんが産まれる際、仙腸関節と恥骨結合が開き小骨盤が産道の役割を果たすことになります。
骨盤の役割のまとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
・小腸・大腸・生殖器・泌尿器といったデリケートな内臓を保護。
・妊娠中お母さんの骨盤は、胎児のいれ物としての役目。
この『骨盤の役割とは 骨盤は何のためにある?』を書いた人

吉原博紀(よしはらひろき)
【生年月日】1983年5月15日
【出身】広島県尾道市
【趣味】写真、旅行、フットサル、ヨガ、買い物、美味しいもの食べるなど
2004年 メディカルカイロプラクティックカレッジ卒業(全日制2年間)
2005年 MCC横浜認定メディカルカイロプラクター授与
・田園都市整形外科クリニック カイロプラクティック担当
・センター南カイロプラクティック勤務
2013年11月 「青葉台リーフ整体院」開院
普段は横浜の青葉台にて整体院を営んでいます。
頭蓋領域のオステオパシーを習得し、発達障害や自律神経系にも対応できるアメリカ発祥の機能神経学も継続して学んでいます。
現在は、うつや自律神経の不調でお悩みの方、乳幼児・子どものトラブル(発達障害、起立性調節障害など)の方を多く診させていただいております。