初心者でも大丈夫!頭蓋骨の解剖学シリーズ
当会が行うお手当て療法は頭蓋領域のオステオパシーや頭蓋仙骨療法がベースになっています。
これらの施術方法を学ぶ際に頭蓋骨の解剖学というのは重要になってきます。
お手当て自体は頭蓋骨の解剖学を知らなくてもできます。
でも頭蓋骨の解剖を知って手当てを行うのとそうでないのとでは、施術の効果や深みに大きく差が出ます。
私もオステオパシー・ドクターから頭蓋骨のコースを学んだ時に、いかに解剖学が重要かということを学びました。
そんな大切な頭蓋骨の解剖学ですがしっかり学ぶのは意外と敷居が高く
「なかなかちゃんと学べる機会がない」
「専門用語が多すぎて分からない」
「難しくて私にも理解できるのかしら」
というお声も頂いております。
そんな方に向けて、頭蓋骨の解剖学について分かりやすくお伝えしていきます。
主婦の方、サラリーマンの方、解剖学を今まで一度も学んだことがない方でも大丈夫です。
一緒に少しずつ学んでいきましょう。
今回は頭蓋骨全体の骨について学んでいきます。
次に個々の骨やその役割や関係性についてもお伝えしていきます。
出来るだけ分かりやすくお伝えしていきますが、分からないところ、もっとここを知りたいというところがあれば、ぜひ知らせて頂けるとありがたいです。
オステオパシー・ドクターから直接頭蓋骨について学んでいるため、記事の信頼性に繋がるかと思います。
頭蓋骨全体
まずは頭蓋骨は全部で23個の骨から構成されています。
どんな骨があるのかを見ていきましょう。
脳頭蓋(のうとうがい)
脳頭蓋(のうとうがい)という頭の部分を形成する骨は以下の通りです。
前頭骨(ぜんとうこつ)
頭頂骨(とうちょうこつ)2つ
側頭骨(そくとうこつ)2つ
後頭骨(こうとうこつ)
蝶形骨(ちょうけいこつ)
篩骨(しこつ)
前頭骨(ぜんとうこつ)は額に当たり、黄色い部分です。
蝶形骨(ちょうけいこつ)は赤い部分で頭蓋骨全体の中心に位置している重要な骨です。
側頭骨(そくとうこつ)は茶色い部分で、頭の側方にあり耳がある部分の骨です。左右2対あります。
頭頂骨(とうちょうこつ)は頭のてっぺんから側部にかけてある骨で、こちらも左右2対あります。
後頭骨(こうとうこつ)は頭の後ろの下にある骨で首の骨と連結しています。
篩骨(しこつ)は鼻の奥の方にある骨になります。
顔面頭蓋(がんめんとうがい)
顔面頭蓋(がんめんとうがい)という顔面部分を構成する骨です
下顎骨(かがくこつ)
上顎骨(じょうがくこつ)2つ
口蓋骨(こうがいこつ)2つ
頬骨(きょうこつ)2つ
鼻骨(びこつ)2つ
涙骨(るいこつ)2つ
鋤骨(じょこつ)
下鼻甲介(かびこうかい)2つ
舌骨(ぜっこつ)
下顎骨(かがくこつ)は顎の骨になります。
上顎骨(じょうがくこつ)は紫の部分で、上あごを形成している骨です。左右2対あります。
口蓋骨(こうがいこつ)は口の中の上の部分を構成している骨です。
頬骨(きょうこつ)はいわゆるほお骨です。黄色い部分で左右2対あります。
鼻骨(びこつ)は鼻にある骨で、左右2対あります。
涙骨、鋤骨、下鼻甲介は頭蓋の中の方にあるため、後ほどお伝えしますね。
舌骨は首元にある骨になります。
まずはざざっとこんな骨がある程度に
頭蓋骨にはたくさんの骨がありますが、まずはざざっと「ふ~ん、こんな骨があるんだなぁ」程度で構いません。
今回お伝えした骨はこれから何度も繰り返し出てきますので、無理に覚えなくても嫌でも覚えてきます(笑)
今後はこれらの骨それぞれがどんな形をしていて、どこの骨と繋がっていて、頭の中のどんな機能と関わっているのかを伝えていきます。
最初にお伝えした通り、解剖学の知識がなくてもお手当ては出来ます。
しかし、解剖学の知識があるのとないのとでは、施術の効果や深みに雲泥の差が出ます。
順々にゆっくりと学び、繰り返していけば解剖学を学んだことのないあなたでもちゃんと頭蓋骨の知識が身に付きます。
一緒にゆっくり学んでいきましょうね。
最後に頭蓋領域のオステオパシーを開発したサザーランド博士の言葉を紹介しておきます。
それはまず頭蓋関節の可動性を認識するため
次に、正常な運動範囲内での異常な異常な関節の固着を診断するため
そして三番目に治療のために必要である
この頭蓋骨の簡単な解剖を書いた人

丸井恒介(まるいこうすけ)
まごころお手当て会代表
【生年月日】1985年2月3日
【出身】東京都調布市
【趣味】バドミントン、パソコン、筋トレ
【家族構成】妻と一児の父
【経歴】
2013年 日本リハビリテーション専門学校卒業(夜間4年制)理学療法士免許取得
2013年 医療法人社団河井病院勤務
2016年 「府中オステオパシーまるちゃん整体院」開院
理学療法士免許取得後、病院勤務にて重篤な方(ヘルニア・狭窄症などの脊椎疾患、五十肩、変形性関節症などの運動器疾患、脳梗塞後の麻痺、重度の呼吸器疾患や糖尿病、人工関節術後の方、交通事故の後遺症)を主に担当してきました。
その経験を生かし、現在は東京の府中にある整体院で病院や整骨院に行っても改善しない痛みやしびれにお悩みの方、更年期障害や難病の方などへカウンセリングと施術を行っています。
サザーランド博士から脈々と受け継がれ、発展した療法をオステオパシー医師のドクター・ジェラスからアメリカまで直接指導を受けに行っています。
また、本来オステオパシー医師ではないと受けれない頭蓋領域の内容をドクター・クロウから学んでいます。